• 認知症

  • 認知症の早期発見

皆様御分かりのように、早期発見は、容易なことではありませんが、表Aあるいは問診票(家族の方が記入します。)を参考にして、かかりつけ医に相談して下さい。その際、「年齢に伴う心配いらない物忘れです」と、言われるかもしれないとちゅうちょしないで下さい。
早期発見により、アルツハイマー病の症状を一定期間改善させたり進行を抑制したりする薬(ドネペジル)があります。そして、早期であればある程度有効率が高いといわれています。
又、一部ですが、治療により完全に治る認知症の発見につながります。

表A
アルツハイマー病 年齢に伴う心配いらない物忘れ
物忘れの内容 自分の経験した出来事を忘れる 一般的な知識や常識を忘れることが多い
物忘れの範囲 体験したこと全体を忘れる
最近の出来事を思い出せない
体験の一部を思い出せない
覚えていることを思い出せない(ど忘れ)
ヒントを与えると ヒントでも思い出せない ヒントで思い出せることが多い
記憶障害の進行 緩徐に進行していく 何年経ても進行・悪化していかない
日常生活 支障あり 支障なし
物忘れの自覚 自覚していない(病識なし)
深刻に考えていない
自覚しており、必要以上に心配する
判断力 低下していくことが多い 低下はみられない
学習能力 新しいことを覚えられない
覚えようとしない
学習する能力は維持されている
日時の認識 混乱していることが多い 保たれていることが多い
感情・意欲 怒りっぽい、意欲に乏しい 保たれている

問診票
以下の質問に対して、はい・いいえでお答えください。
人の名前や物の名前を思い出せない はい・いいえ (    歳頃から)
物忘れがひどい、同じことを何回も言う はい・いいえ (    歳頃から)
とんちんかんなことを言う はい・いいえ (    歳頃から)
食事をしたことを忘れて「食べていない」と言う はい・いいえ (    歳頃から)
家で何もせず、じっとしていることが多くなった はい・いいえ (    歳頃から)
外出すると迷子になることが多い はい・いいえ (    歳頃から)
外出しなくなり、人との付き合いを避ける はい・いいえ (    歳頃から)
物を盗まれたと言う、言いふらす はい・いいえ (    歳頃から)
夜になると興奮して大声をあげることがある はい・いいえ (    歳頃から)
昼間ウトウトしていて、夜起きていることがある はい・いいえ (    歳頃から)
おもらしをする はい・いいえ (    歳頃から)
火の不始末をすることがある
たとえば、ガスの火の消し忘れがある
はい・いいえ (    歳頃から)
シャツやズボンをきちんと着られない はい・いいえ (    歳頃から)
買い物などでお金の計算ができない はい・いいえ (    歳頃から)
家族の顔がわからない はい・いいえ (    歳頃から)
便を手でいじったり、こねたりする はい・いいえ (    歳頃から)

(川畑信也:物忘れ外来ハンドブック―アルツハイマー病の診断―・治療・介護 参照)

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